ボクシングの勝敗について詳しく知ろう!

HBSG

2015年04月22日 11:12



プロボクシングは、KO・TKO・判定によって勝者が決まります。

☆試合中、リングに倒れた選手は10秒以内に立ち上がってファイティングポーズを取らなければなりません。これが出来なかった場合はKO(ノックアウト)で試合終了です。

☆また、試合の流れや選手の様子を総合的に見て、これ以上試合を続けるのは危険とレフリーが判断した場合、レフリーは試合を 終了させることが出来ます。これをレフリーストップと言います。
 ドクターが試合をストップするように進言し、これを聞き入れてレフリーが試合を止めた場合も正式にはレフリーストップで  す。レフリーストップはTKO(テクニカルノックアウト)として記録されます。


KO、TKOは試合を見ている側にも勝敗がわかりやすいですよね。

一番わかりにくいのは判定で勝敗が決まる場合です。
では、判定は何を基準にどんなふうに決まるのでしょう?


☆判定は、
  ①パンチの効果があったか
  ②有効な攻撃をしていたか
  ③有効な防御をしていたか
  ④優れた試合運びをしていたか
        などについての評価で決まります。

 ジャッジがラウンドごとに両選手を10点満点で採点し、全ラウンド終了時に合計します。合計点が多いほうの選手が「ジャッ ジに支持された」と言い、勝つためには2人以上のジャッジの支持が必要です。

 つまり、ジャッジの支持が判定2−0、2−1、3−0の場合に勝ち負けが決まり、それ以外はドローです。

 具体的には次のようなパターンがあります。




判定0−0

→引き分け・ドロー

3人のジャッジの採点がすべて引き分けだった場合。全員一致のドロー「ユナニマスドロー」と言います。



判定1−0

→引き分け・ドロー

1人のジャッジの採点で一方の選手が優勢ですが、ほかの2人の採点が引き分けの場合。過半数のドロー「マジョリティードロー」と言います。



判定1−1

→引き分け・ドロー

2人のジャッジの採点で別々の選手が優勢で、ほかの1人の採点が引き分けの場合。三者三様のドロー。割れたドロー「スプリットドロー」と言います。



判定2−0

→勝敗成立。2人に支持された選手の勝ち。

2人のジャッジの採点で一方の選手が優勢で、ほかの1人の採点が引き分けの場合。過半数の判定「マジョリティーデシジョン」と言います。



判定2−1

→勝敗成立。2人に支持された選手の勝ち。

2人のジャッジの採点で一方の選手が優勢で、ほかの1人の採点でもう一方の選手が優勢の場合。割れた判定「スプリットデシジョン」と言います。



判定3−0

→勝敗成立。3人に支持された選手の勝ち。

3人のジャッジの採点がすべて一方の選手が優勢だった場合。全員一致の判定「ユナニマスデシジョン」と言います。



負傷判定

偶然のバッティングによるケガで試合続行が不可能とドクターが診断し、レフリーがそれに同意した場合、それが規定ラウンド以内(試合のほぼ前半)ならドロー(負傷引き分け)になりますが、規定ラウンド以上(試合のほぼ後半)になっていればそれまでのラウンドの採点での判定になります。これが負傷判定です。

→偶然ではないバッティングは反則ですから減点か程度がひどければ失格負け。

→正当なパンチによる負傷で試合続行不可能の場合は、負傷した選手のTKO負けとなります。


ジャッジの判断基準を参考に観戦試合の自己採点をしてみると、また違った面白さがあるかもしれませんね!




[参照queens of the ring]





関連記事